昔懐かしいスーパーファミコンでゲーム実況をやってみました。スーパーファミコンをPCでキャプチャーするやり方について書いてみます。
「アナレコ」GV-USB2について
スーパーファミコンは言わずと知れた1990年発売の16ビット家庭用ゲーム機。
1990年代に日本の家庭用ゲーム機のメインプレーヤーとして君臨し続け、たくさんの名作タイトルを生み出しました。
このスーパーファミコン、今の環境で画面キャプチャーしようとするとちょっと難しいんですよね。
スーパーファミコンはテレビがデジタルになる以前の古いゲーム機なのでアナログAV出力(黄色、赤、白のコンポジット出力端子とS端子)しか付いていません。
HDMIなどのデジタル映像出力は付いていないので、最近出回っているHDデジタルのキャプチャーデバイスには対応していません。なので、アナログ信号を処理できるデバイスを用意する必要があります。
私が使ったのはこれです。
このGV-USB2、アナログコンポジット信号またはSビデオ信号をデジタルに変換し、PCのUSB端子から取り込むことができます。スーファミ以外にも、初代プレイステーションやニンテンドー64と言ったアナログAV出力のレトロなゲーム機のキャプチャーが可能です。
アナログなのでHDキャプチャーに比べて解像度は低いですがコンパクトで場所を取らない、取り扱いが簡単、USB2.0で使用できる、などの特徴があります。
GV-USB2の使い方
まず、製品に添付されているCD-ROMからドライバソフトを導入します。ディスクドライブのないPCをお使いの方や「ディスク使うの面倒くさい」という方はこちら→(*)のページからOSを選択し、ダウンロードページを開いてソフトを入手する事ができます(製品のシリアルナンバーを入れる必要があるので少し面倒)。
付属のCD-ROMをPCにセットし、中身を見るとこんな感じ。
「GVUSB2.exe」をダブルクリックするとインストール画面になります。
左にVHSテープ、右に光ディスクと、時代を感じさせますね~おそらく家庭のVHSテープをDVDに変換する用途を想定して発売されたのでしょう。
左の「自動インストール」をクリックすれば必要なドライバソフトと添付ソフトがインストールされます。
右の「カスタムインストール」を叩くとこんな画面になります。
①のドライバは必須で、これをインストールしないと動きません。
②の「LightCapture」は専用のキャプチャーソフト。アマレコTVなどフリーのキャプチャーソフトを使っている方やOBSなど配信ソフトで直接キャプチャーする方には必ずしも必要ではないかもしれませんが、動作チェックなどで必要になることもあるので入れておきましょう。
③の「PowerProducer 5」というのは動画にチャプターを付けてDVDにオーサリングするソフト。キャプチャーした動画からDVDを作る用途がないのであれば必要ありません。
カスタムインストールでドライバとLightCaptureだけインストールするのがよいでしょう。
ちなみに、ダウンロード版のインストールソフトを開くとこのような画面になります。
すでにオーサリングソフトが省かれていますww
ソフトの指示に従い、インストール作業を進めればGV-USB2が接続可能になります。
OBSでGV-USB2を使用する
配信ソフトのOBS StudioでGV-USB2を使用します。
GV-USB2をUSB端子に接続した状態でOBS Studioを起動します。
「ソース」ウインドウ左下の「+」をクリックし、
「映像キャプチャデバイス」を選択します。
「ソースを作成/選択」でわかりやすい名前をつけてOKを押す。
プロバティのウインドウが開くので「デバイス」のプルダウンから「GV-USB2 Analog Capture」を選択します。
上の窓に映像が出ればOKなので下のOKボタンを押してください。
あとはシーンウインドウでレイアウトを決めます。スーファミの画面は最大でも512×478ピクセルしかありません。あまり拡大しすぎると画面の粗が目立ちますので大きくしすぎないのがポイントです。背景画像などを用意して不自然にならないようにしましょう。
私がやったスーファミ配信の動画です。リスナーの方たちと一緒に楽しい時間を過ごさせていただきました。
<追記>
このあとの配信でOBSで音声が認識されないトラブルが有りました。音声出力をマイク用のミキサーに接続し、マイク音声と一緒にOBSに入力しました。こういう対処ができるのはアナログ機材ならでは、なのですが、OBSで音声が認識されないのちょっと困りますね。